18.思いがけないこと #梅太郎伝説 目指せあと142話
シャツとトランクスの男につれられて、城の東側に向かった。
とりあえず、適当な状況を説明してシャフトも一緒に行くことにした。
…しかし、どうでもいいけど、もう兵士の服を着ているので、
中に入る必要はない気がするが。。。
このチャンスを逃すわけにはいかない。チャンスの神様は、後ろ髪がないのである。
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門の前に差し掛かった時、さっきの大男がこちらに気付いた。
こちらに近づいてきた。
「おい、持ち場をなぜ離れる新人?あとは、君はなぜ兵士の服を着ていない?」
「え…と、あー先輩が、休憩所で筋トレをしていて、兵士の服がびちょびちょになってしまい、また、強靭な肉体によって兵士の服が引きちぎれてしまったので、とりあえず、途中怪しいやつに襲われないように私とこいつで護衛しながら城の中まで行くのであります!!」
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シャフトよ、全然違う。というより、体を見てみろ。全然強靭な肉体ではないぞ。よくて細マッチョくらいだぞ。これは、フォローが必要だな。さて、なんて言ったものか。
「その通りだ。私の兵士の服がダメになってしまったので、この二人に護衛してもらいながら中につれてってもらうのだ。」
大男は、怪しみながら、
「そうなのか、早く戻って来いよ。その新人が言うには、最近怪しいやつがこの辺をうろついているようだからな。」
「わかった。」
…なぜこの人は、こんな嘘に乗ったんだ?というより、この大男もはいそうですかって、どうなっているだよ。
とりあえず、門番を通過できた。
「おい、新人。君の兵士の服が着ることができない理由をどのように説明しようと私は考えていたところ、その相棒がいい具合の説明をしてくれたようだな。しっかり感謝しておけよ。」
なんだ、この人、すごくいい人だな。
「は、はい。あ、ありがとうな。」
「いいってことよ。」
どやーって顔したシャフトはなんだか憎たらしかったが、何とか乗り越えられたので、よしとしてやるよ。
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東側にある裏門についた。ここにも人が立っている。
「おい、貴様。なんて格好しているんだ。」
「…まあ、色々事情があってな。急いでいるんだ。中に入れてくれないか。」
「まて、怪しいな。あと、その後ろの二人。見たことがない顔だな。ハイラル兵士IDを言ってみろ。」
?!やばい、そんなのわからないし。どうしよう。
…もうこうなったら、ここまで助けてくれた、このなんともみっともないシャツとトランクスでも靴はしっかり革靴を履いている怪しい兵士の人にゆだねよう。
「…えっと。うーんと。あっと。そ、その…」
ん?いきなりまごついたぞ?
「く、くそ、IDなんて聞いていないぞ!!」
トランクスとシャツの兵士は、今来た道を走りだした。
「お、おい、待て!!」
門番は、あとを追って走って行った。
「梅太郎、なんだかよくわからないが、チャンスだ、中に入ろうぜ。」
…なんだ?あの人は誰だったんだ?
気になるが、城の中に入ることにした。
バッボバッボ