21.美味しいもの #梅太郎伝説 目指せあと139話
野次馬に紛れてP.パンプキンのパンプキンの家が無残にも粉々になっている横を通って城に向かう。
城の門番は誰もいない。
よし、これでなかに入れる。
堂々と正面突破だ。
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城内の兵士も応援に行っているらしく手薄になっている。
というよりかは、こんな体制でいいのかハイラル城。
周りの部屋は無視をして突き進む。
あれ?シャフトがいない。
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30分くらい、待った。
帰ってきやがった。手荷物がいっぱいになっていた。
「梅太郎、全ての部屋を漁ってきたぜ。大量だ。」
まあ、アイテムはないよりはあったほうがいい。というよりかは、なんか一言言ってくれよ全く。
階段を登ると広い空間が広がった。絨毯は真っ赤。玉座にハイラル王が座っていた。
「なんじゃ、君たちは。兵士はどうした。」
「外で、大きなパンプキンの家が落ちて皆さんそっちに行っているようです。」
「そうか。先ほど凄まじい音がしたのはそのことだったのか。して、お主らは、私に何か用があるのか?」
「はい、南に行きたいです。」
「いいよ。」
「へ?」
「ひとつ条件がある。私は、腹が減ってる。何か美味しいものをくれないか?」
「美味しいもの?分かりました。出直してきます。」
「よろしい。」
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よくわからないけど、美味しい物を渡す必要がある。
なんだ美味しいものって。城の中でいつも美味しいもの食べてるでしょ。
何がいいんだろう。自分は、カレーライスだけど、普通すぎるよな。
「おい、梅太郎。さっき城の中でこれを手に入れた。これでどうだ?」
白くて、長い見事な太さ。これは?
大根?
「シャフト、それはいいけど、料理できるのか?」
「いや、できない。これをそのまま渡してみるのはどうだ?」
反逆の一種か?これ以上ない美味しさが単体としてないと厳しい選択だぜ。
大根、大根、大根、、、
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『おー梅太郎とシャフトよく来たな。わしは、切干大根を作るのが得意なんじゃ。』
『そうか、寂しくなるな…近くに来たら、またよってくれな。わしは、切干大根を作るのが得意なんじゃ。』
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…そうか、始まりのまちの町長は、喋るたびに切干大根を作るのが得意なんじゃということを言っていたのは、フラグだったのか。露骨なフラグだな。
「シャフト、一回、始まりのまちに戻ろう。町長が切干大根を作るのが得意と言っていた。」
「梅太郎、なんでそんなこと知っているんだ??」
いや、なんでお前は知らないんだよ。
ということで、少し早いが、始まりのまちに戻ることにした。