ダン吉の日常

ダン吉の趣味の部屋やで

12.ハイラル城下 #梅太郎伝説

田舎のお城の城下町ではあるが、賑わっている。

武器屋や宿屋、道具屋。よくある最低限の店は揃っているようだ。

 

さて、まずは情報収集からか。

 

「こんにちは。」

 

「よう、少年。ここはハイラル城下だ。今日も賑わってるぜ。」

 

「そうなんですね、あの、南に行きたいのですが、何か知っていますか?」

 

「よう、少年。ここはハイラル城下だ。今日も賑わってるぜ。」

 

「あの…」

 

「よう、少年。ここはハイラル城下だ。今日も賑わってるぜ。」

 

まあ、よくあるやつだ。同じことしか言わない。仕方ない。

 

===

 

色々回ったけど、有力な情報はなかったな。

お城に入ってみるか。しかし、お城ってどうやってはいるんだ?

事前チケットをコンビニで購入するのか?

 

と、考えていても仕方ないので、門番に声変えてみるか…

 

「ねえねえ、門番さん、南に進みたいんだけど、どうしたらいい?」

 

シャフトよ。素晴らしいまっすぐ質問だな。

 

「ん?なんだ、子供が勝手に行けるようなところじゃないぞ。最近強いモンスターも出てきており、危ないだけだぞ。やめておけ。」

 

「どうしても、進みたいんですが、どうすればいいですか?」

 

「ダメだダメだ、帰った帰った。」

 

門前払いとは、このことだな。街中に話しかけたけど、フラグの回収ができなかったな。詰んだ。さて、どうしたものか。

 

===

 

しかし、大きなパンプキンの木だな。ひと部屋くらいありそうだ。

どうやったらこんなに大きくなるんだ?

 

太い木の幹をぐるっと一周した。

 

ん?あからさまに人工物のボタンがあるぞ。

 

「!?これは、チャイムと見た!!ポチィ!!」

 

ここぞというばかりに、シャフトが勢いよくボタンを押した。

 

ガガガガガ…

 

物凄い音で突然気の一部が下に動き出した。

すると、階段が出てきた。なんという仕掛け。

ここには、相当な輩が住んでいるんだろう。

 

「梅太郎、ここしか行くとこなさそうだぜ。さあ、行こうぜ。」

 

…他にフラグはなさそうだから、仕方ない。

 

ざっざっざ

 

===

 

階段は、らせん状に続いており、壁には火が等間隔で灯されていた。

それなりに歩いたな。

 

すると、光が差し込んできた。

どうやら出口のようだ。

 

眩しい光で一瞬目の前が真っ白になったが、すぐに順応した。

北には、大きなハイラル城が見え、西には、始まりの街と鬼ヶ島が遠くの方に見える。

というよりかは、広大すぎるだろう、ここ。どうなっているんだ。

 

物凄い太い枝を歩くとパンプキンに繋がるはしごがあった。

ちなみに、物凄い枝の両サイドには、壁がないため、落ちたら一撃必殺だな。

 

とりあえず、中に入ることにした。